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2026年06月23日

アロマの源流を訪ねて①植物をどう見るかーシュタイナー農法から考える植物の見方

【丁寧に暮らすこと】 植物と暮らし

AEAJ会報誌
先日、AEAJ会報のバックナンバーを
読み返していました。

(2005年のバックナンバー
つまり、私は21年この世界で
勉強させていただいていることになります。)

その中に掲載されていたのが、

「R.シュタイナー:バイオ・ダイナミック農法」

という記事です。

 

シュタイナー農法(バイオ・ダイナミック農法)は、
オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが
提唱した農法です。


化学肥料や農薬に頼るのではなく、
土壌や植物、動物、さらには宇宙のリズムまで含めて
自然全体をひとつの生命体として
捉える考え方として知られています。


今回の記事では、その農法そのものだけでなく、
背景にある自然観について紹介されていました。


特に興味深かったのは、
花・葉・根という植物の各部分と、


リン(P)、チッソ(N)、カリウム(K)
という栄養素との関係について書かれていたことです。


私自身は、自宅から徒歩3分ほどのところに
畑を借りていて、


旬の野菜を自給自足でほぼ全部
賄っていますが、


シュタイナー農法を
実践しているわけではありません。


それでも、植物をどのように見ていたのか、
その背景にある自然観にはとても興味を惹かれました。




花にはリン、根にはカリ、
葉にはチッソ


記事の中では、

花にはリン(P)
根にはカリウム(K)
葉にはチッソ(N)
という話が紹介されていました。

 

園芸をされている方なら、
よくご存知のことと思います。

 

花を咲かせたいときにはリン酸。
根を育てたいときにはカリ。
葉を茂らせたいときにはチッソ。

 

植物の生育において大切な栄養素です。

 

シュタイナーはさらに、

 

花とリン。
根とカリ。
葉とチッソ。

 

それぞれの間には、
単なる栄養学を超えた「共鳴」のような
関係があるのではないかと考えました。

 

現代科学の視点から見ると、
すべてが証明されているわけではありません。

 

それでも、その発想そのものに
私は興味を惹かれました。

 

科学と感性のあいだで


 

私は大学で工業化学を学び、
化粧品会社で品質管理の仕事にも
携わってきました。

 

そのため、物事の根拠や再現性を
大切にするところがあります。

 

アロマテラピーや植物療法についても、
研究やエビデンスを確認することは
とても大切だと思っています。

 

一方で、植物や香りの世界に
長く関わっていると、

 

科学だけではまだ十分に
説明しきれないことにも数多く出会います。

 

香りを嗅いだ瞬間によみがえる記憶。
植物に触れたときの安心感。
同じ香りでも人によって全く異なる感じ方。

 

そうした体験は、
数値だけでは語り尽くせない部分があります。

 

だから私は、
シュタイナー農法やホメオパシーについても、

まず知りたいと思うのは、
それが正しいかどうかという結論よりも、

「なぜ、そう考えたのだろう」
「植物や自然を、
どのように見ていたのだろう」


ということです。

植物を分析することと、
観察すること


 

アロマテラピーを学ぶと、
精油成分や薬理作用を学びます。

 

ラベンダーには
どんな成分が含まれているのか。

 

カモミールの青色は何に由来するのか。

 

蒸留によって何が抽出されるのか。

 

そうした知識は
植物を理解するために欠かせません。

 

けれど、植物の魅力は
成分だけではありません。


 

どんな季節に芽吹くのか。
どんな場所で育つのか。
どんな形の葉を持つのか。
どんな香りで虫たちを呼ぶのか。

 

植物を観察していると、
成分表には書かれていない、
その植物らしさが見えてきます。

 

アロマの源流にあるもの


 

アロマテラピーというと、
つい精油や成分に目が向きます。

 

もちろんそれは大切なことです。

 

しかし、その源流には、
植物そのものへの興味や
敬意があったのではないかと思うのです。

 

植物を分析すること。
植物を観察すること。
植物を科学で理解しようとすること。

 

植物を生命体として見つめること。
そのどちらか一方ではなく、

 

両方を行き来しながら学ぶこと。
そこに植物を学ぶ面白さがあるように感じます。

 

今回の記事は、シュタイナー農法
そのものを学ぶというよりも、

 

「植物をどう見るか」
という問いを、
改めて私に投げかけてくれました。


 

みなさんは、
植物を見るとき、何を見ていますか?

 

花でしょうか。
葉でしょうか。
根でしょうか。

 

それとも、植物全体の姿でしょうか。

 

そんなことを考えながら植物を眺めてみると、
いつもとは違う発見があるかもしれません。

 

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