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2020年01月31日

植物由来原料セミナーレポート1

【News】 【セミナー、勉強会】 手作りコスメ・石けん学 植物と暮らし

植物由来原料セミナー

日本化粧品検定協会主催
丸善製薬「植物由来原料セミナー」に
参加してきました。


 

今日はコスメコンシェルジュとして
この記事を書きます。



(かつて美容の専門学校で「化粧品学」
を教えていた時に協会ができて
学生に勧めていた資格だったので、
私もその時にコスメコンシェルジュに
なりました。)



まずはセミナーをしてくださった
丸善製薬さんのことから。


 
丸善製薬って?


1938
年に食品調味料として甘草エキスの製造を開始
創業
80年の甘草といえば丸善製薬という歴史ある会社です。


甘草

(写真:甘草)

本社は広島県尾道市
しまなみ海道の自然豊かな場所。
この土地で植物も伸び伸びと
エキス抽出されているのでしょうね。


 

地域事業として
地元広島県を中心に健康・スポーツ飲料も
販売されています。

黄妃茶

その1つがこちら⬆️
甘味成分をもつ「黄妃の葉」を用いたお茶。

 

さらっと飲みやすく
セミナー中の水分補給に
嬉しい美味しさでした。

 

それでは本題に入っていきましょう。

 
化粧品における植物エキスの役割

 
 わずか数%の世界▼有効成分として配合する
植物エキス成分の配合は
わずか数%

 

その他基材として
感触に影響を与える水、アルコール
保湿剤、界面活性剤などで
構成されています。


 

ところで、化粧品の全成分表示で、
配合量の多い順に記載されているのは
ご存知の方も多いと思いますが、
配合率1%以下は順不同です。



これは、配合率1%以下の成分中、
たくさん入っているように見せたい成分を
前に持ってきて記載できることでもあり、



成分表示の前の方に記載されているからといって
たくさん入っているわけではないというもの。



植物エキスは数%でも有効性があり
(1%以下というものも多い)
商品として
色に影響を及ぼさない、
沈殿物を出さないといった量が考えられています。


クロモジとヒバの抽出油

(写真:石けん作りのための植物抽出
教室レッスンにて)



私が生徒さんたちと行っている
コールドプロセス法の石けんづくりや、
手作り化粧品でもハーブや生薬を
有効成分としてエタノールや水、油を使って

抽出しますが、


 

入れれば入れるほど効果を感じるわけではなく、
逆に肌に悪影響もあります。

配合量を色々と変えては試し・・・


 

そういったことを繰り返しての
「恋する石けん®︎処方おこし」があるので、
植物エキスの配合率ってとてもデリケートな部分。

化粧品技術者の腕の見せ所でもあるわけですね。


 

さて、その「植物エキス」
エキスとは一体なんなのか。


 
□エキス

Extract =エキストラクト
(抽出という意味の英語 ”エキストラクト”
の頭3文字をとって呼んでいる。)

□抽出


溶媒を用いて成分を取り出すこと
*溶媒 溶質という言葉と共に
中学理科で習ったはずの言葉(!)
他の物質を溶かす物質のこと


ex)梅酒
溶媒は、アルコール(ホワイトリカー?
ブランデー?ウォッカ?
各家庭によって溶媒は色々でしょうね。)

ex)緑茶
溶媒は、水


化粧品原料の抽出溶媒には
水、エタノールやBGなど。



【エキスとジュースの違い】


抽出によって得られたもの=エキス、抽出物
圧搾して得られた果汁=ジュース
(物理的処理により得られるもの=搾汁)


柚子のチンキバー

(写真:我が家の柚子チンキバー。
柚子の部位別チンキです。
外皮、わた、果肉、種)

 

チンキとは、アルコールで有効成分を
抽出することなので
まさにこれも柚子エキス。

柚子チンキバー

私の夜の楽しみは
こんなことする(笑)
柚子チンキバー

 

飲めない夫も
参加してくれています。

 

抽出部位によって味や
香りが違うので

 

セミナーの内容が
より深く理解できます。

 

セミナーでは緑茶を
熱水と水で抽出したものを
それぞれの味を比べました。


緑茶の抽出

写真右:熱水抽出(カテキン:渋み)
写真左:水抽出(テアニン:旨味)


 

カテキンの渋み、テアニンの旨味は
甘くも感じました。

 

手作り化粧品、ハーブ手作り

(写真:教室風景の一コマ)

教室でも生徒さんとハーブ・生薬の何の成分を
取り出したいかによって



水だったり、油だったり、アルコールの場合は
濃度を考えるということをしていますが


 

緑茶は身近でとてもわかりやすいですね。


 
同じ1つのものから
異なる成分を得られる

性質を利用して
目的の成分を取り出す!

 

全成分表示では「緑茶エキス」
テアニンなのかカテキンなのか
はたまた別の成分を目的にしたものなのか
抽出溶媒によって違うということです。


 

 

エキスのことが理解できたところで、
丸善製薬さんの代名詞でもある甘草

 

これを「性質を利用して目的の成分を取り出す」
ということを見てみましょう。


 

甘草と甘草エキス

上部写真は、甘草の根
下部は甘草抽出物です。



 部位によって異なる成分▼

【甘草の根】


水に溶けない成分→美白作用
水に溶けやすい成分→炎症を抑える成分

【甘草の葉】


肌の潤いを高める成分



このように同じ植物でも部位が異なると
成分が異なる!

恋する石けん生薬の会

恋する石けん探究コース
「生薬の会」で作る石けんにも
甘草を取り上げていますが、
根部を使っています。

 

恋する石けん生薬の会

また水に溶けない成分を
抽出してから作るので

 

”美白作用”に
夢と希望を持って(笑)
楽しみながら
自分や家族が使うために
手作りしている石けんです。

 

葉には、潤いを高める成分があること
葉が入手できれば使ってみたいです。

 

続いて植物そのものとエキスの違いや
化粧品の機能性、有効性の評価の仕方、
合成由来成分との違いなど
次ページへ

 

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