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2025年08月17日

ヴェルサイユ宮殿の香り文化に学ぶ|現代の暮らしで活かす香りの楽しみ方

【セミナー、勉強会】

マリーアントワネットが愛した香りセミナー

先日参加したAEAJのセミナー
「マリー・アントワネットが愛した香り
〜ヴェルサイユ宮殿の香り文化」


講師はフランス在住の翻訳家
ダコスタ吉村花子さん


明治学院大学フランス文学科を経て、
リモージュ大学で歴史学を修め、
17〜18世紀フランス文化を専門に
研究されています。


これまでに『テンプル騎士団全史』
『ヴェルサイユ宮殿 影の主役たち』
『マリー・アントワネットの暗号』など、
70冊以上の歴史書を翻訳。


近年のご訳書には、
今回のセミナーに合わせて紹介された
『香水の世界史 聖なる香り5000年の物語』
があり、



香りと歴史を結ぶ視点に
定評があります。


ベルサイユ宮殿の
年間パスポートを持つほど現地に親しみ、


文化と香りの世界を日々
探究していらっしゃる方です。


そんなダコスタさんが古代からの
香りの歴史からマリーアントワネットの話まで
物語のようにお話くださいました。


マリーワントワネットの愛した香りセミナー



宮廷で息づいた香りの文化


17世紀後半から18世紀のヴェルサイユ宮殿は、
華やかな社交の舞台であると同時に、
香りの文化が大きく発展した場でもありました。



当時はまだ水で体を洗う習慣が
一般的ではなかったため、
香りは清潔さと気品を演出する必需品。


香水は肌につけるだけでなく、
・扇子
・手袋
・ウイッグ
・犬のミトン


といった持ち物に
香りを移して楽しむ習慣がありました。


香りは装飾や嗜好品にとどまらず、
暮らしそのものを
形づくるものだったのです。


香水の世界史



マリーアントワネットと香り


マリー・アントワネットの宮廷生活もまた、
花々の香りに彩られて・・・。



革命のさなか、ギロチンに向かう直前に
手にしていたのはオレンジフラワーウォーター
だったと伝えられています。


——最後の瞬間に寄り添った香りは、
彼女にとって心の救いだったのでしょう。



日本とフランス、おしゃれの違いから見えるもの


ダコスタさんのお話の最後に
日本人とフランス人のおしゃれ感の違いに
触れられていました。


美容院に行ったとき




・日本人は写真などを持っていって
ヘアースタイル「こうなりたい」と
理想像を伝える。


・フランス人は「自分に似合うもの」
それを伝える。




おしゃれに対するこの違いは、
もしかしたらそのまま香りにも
当てはまるのかもしれないと感じました。



「なりたい香り」ではなく、
「自分らしい香り」


香りに関しては、置かれている状況や
体調や精神性の変化によって


自分らしい香りって
その時々で変化すると思います。


だから




「自分らしさ」というものは
変動性があるもの


って思えば

固執してガチガチに考える必要なく、


自由で柔軟で軽やかで
いきやすいのではないか?


そんなことを思いました。



暮らしに活かす香りのヒント


宮廷文化をそのまま
取り入れることはできませんが、


今の私たちの暮らしにも
香りを「しおり」のように
添えることはできます。



⚫️夜のお茶に香りを添える


オレンジフラワーの紅茶

私はカフェインフリーの紅茶に
オレンジフラワー(ネロリ)の花が
入ったものをいただくことを
夜の小さなご褒美にしています。


湯気とともに立ちのぼる香りに包まれると、
体も心もふっとゆるみ、
やさしい眠りへと導かれます。


オレンジフラワーの紅茶



⚫️旅のしおりとしての香り


子どもの頃、家族旅行に行くたびに
「ペナント」を買ってもらうのが楽しみでした。



ペナントとは

観光地でよく売られていた
三角形の旗のようなお土産。



部屋の壁に並べて飾り、
旅の記録として眺めていた
思い出があります。


今は大人になって、
「香り」が私にとっての
ペナントになっています。



旅にいつも同じ香りを
持っていくのではなく、


——夏の高原なら
ラベンダーやローズマリー、
——秋の京都なら落ち葉を思わせる
ウッディな香りを。


と最初はイメージだけで
単品のアロマを1〜2本


そしてその土地で感じた空気や景色をもとに、
後から「その旅の香り」を調合してみる。


香りは、子どもの頃のペナントとは違う、
大人の旅の余韻を楽しむしおりになります。


フェールマヴィの香り



⚫️「香りを移す」文化を今に


ハンカチやスカーフに香りを移せば、
外出先でもふっと安心する瞬間が訪れます。


ヴェルサイユの文化が、
今の私たちの暮らしにも、
そっと息づきます。



おわりに


香りを通して歴史を旅すると、
遠い時代の人々の息遣いが
不思議と近くに感じられ


自分の暮らしもまた
香りで彩ることができると
気づかされます。


“自分らしい香り”は
まだ探している途中ですが、


夜のお茶や旅の香りづくりを通して、
少しずつ見つけていけたらと思います。


ダコスタ吉村花子さんとフェールマヴィ末吉真由美



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