QOLスクール&Labo
フェールマヴィ

このたび、化学工学論文集に掲載された共著論文が
2023年度優秀論文賞をいただきました。

研究テーマは
「超臨界二酸化炭素を用いたユズ果皮からの
天然精油抽出に与える酵素前処理効果の
定量評価及び抽出残渣の機能性評価」

──香りを抽出し、
更年期女性の心身への作用を評価し、
その残渣（ざんさ）に含まれる機能性まで丁寧に確かめる。

抽出の工程設計では、特許取得の酵素前処理を
したものとしなかったものとの比較、

また従来の水蒸気蒸留法との比較も行い、
CO₂抽出の有用性も明らかになりました。

また、STAI法・POMS法により、
ストレス緩和への示唆も得られました。

「香り」として抽出されたものも、
「残渣」として残ったものも、
すべてが“活かされていく”可能性。

植物のもつちからを、
人の暮らしと調和するかたちで活かせる──
そんな未来への一歩となる研究になったと感じています。

改めまして、
6時間を超える拘束時間にご協力くださった
更年期世代の女性20名のみなさまに、
深く感謝申し上げます。

みなさまの「今この時」を彩る香りとともに、
この研究が、誰かの未来の健やかさへと
そっとつながっていきますように。