(↑世田谷の農園さんで購入した フレッシュベルガモット) 風薫る5月、気持ちがいい季節ですね。 つかの間ですものね、 大事に過ごしたいです。 さて、登録してくださっ […]
(↑世田谷の農園さんで購入した
フレッシュベルガモット)
風薫る5月、気持ちがいい季節ですね。
つかの間ですものね、
大事に過ごしたいです。
さて、登録してくださっている方に
配信しているメールマガジン
(ライフオーガニックレター)があるのですが、
(末尾に私の顔の入った登録フォームが
ありますのでどなたでもお気軽に
ご登録くださいね。)
読者さんからハーブウォーター(ハーブ蒸留水)
の使い方についてご質問をいただき、
連休前のレターはそれについて
おこたえしていました。
そもそも「蒸留」って
なんなんでしょう。
蒸留とは、液体混合物を,
その成分の熱的性質(沸点、蒸気圧など)
の差を利用して分離することです。
身近な例をあげると蒸留酒。
これは、恋する石けん探究コースの
Lesson8の内容「お酒の会」でも出てきますが、
水とアルコールは沸点が違いを利用するんです。
水の沸点は約100℃、
アルコールの沸点は78.3℃です。
つまり、水よりもアルコールの沸点が低いので、
アルコールの方が早く沸騰します。
蒸留酒とは、このアルコールを回収した
お酒のことなのです。
ワインを蒸留するとブランデーに。
大麦やトウモロコシから作られた
醸造酒を蒸留すると
ウイスキーになります。
(ベルガモットを3パーツにわけて冷凍↑)
話しをハーブに戻すと、
ハーブを水の中に入れ
沸騰させたり、高熱の水蒸気をあてて
揮発させたハーブ成分は、
沸点の低いモノから回収されます。
高沸点のリモネンやリナロールなどの
揮発性のあるトップノートは、
普通の蒸留ではなかなか回収できないため
これらの成分が主成分となっているハーブは、
蒸留水をとったとき、「あれ?」
「これ、本当にこのハーブの蒸留水?」
って香りになります。
私が初めてラベンダー蒸留水をかいだのは、
富良野の富田ファームで
大きなアランビックで蒸留中のとれたて
蒸留水を購入したとき。
「これがラベンダーなの~???」
ナント、なんと、なんと
あおくさいことか!
また、家で蒸留しても
ラベンダーのあのス~ッとした
軽やかで透き通るような香りが
出てきませんでした。
富田ファームさんだけでなく、
他のオーガニックメーカーが出している
ラベンダーウォーターを購入しても然り。
何が足りないのか・・・。
そう、ラベンダーらしさを
決定づけるトップノート成分たち!
それが2月にLSアカデミーの田嶋晴彦先生に
教えていただいた減圧蒸留という方法で
瞳孔がひらいていく私・・・。
減圧にすることで、高沸点のリナロールなどの
トップノートの香りが、ロスなく回収できることを
私の鼻毛の奥あたりをきゅっとつかんで
ス~ッとぬけていく鮮烈な香りのいでたちが
証明してくれました。
だからといって、
実験室レベルのようなものだと
教室で提供しているものの
コンセプトに外れてしまうのですが
装置がとても小さくコンパクト、
扱いやすかったので、
無理なく暮らしに取り入れられる。
(真空状態なので、雑菌の入る可能性もない。
高品質なものが家庭で出来る。)
(↑先ほどのベルガモットは、
満水で150ccとれました。)
家庭でコンパクトな装置(ジャム瓶ほどのサイズ)で、
こんな高品質な蒸留水が流れるようにとれる
画期的な方法を
皆様にもお伝えしたいと
心底、思った次第です。
↑冷凍していたベルガモットの皮を
細かく刻んでこの瓶の中に入れて蒸留。
(セットした状態です。これを
チューブでつないで別の瓶に
ベルガモット芳香蒸留水が流れ出るように
なっています。)
生のお花や果皮は、すぐに使わなくても
冷凍保存しておいて、
蒸留したいときに
蒸留すればいいのですが、
私、このベルガモットを
1年半も冷凍しっぱなしでした。
(果肉は、速攻ジャムにして
食べちゃいました。^^)
それでも、刻んでいるときから
ベルガモットのあせないフレッシュな香りに
包まれることができました。

キウイもカプセル蒸留しました。
水を加えず果物だけ。
蒸留した後のキウイは、
砂糖を加えて一煮立ち。
コンポート?コンフィチュールもどきの
できあがり♪
6月30日に植物の暮らしサロンで
このカプセル蒸留をご紹介します。
初めての方には蒸留器もセットでついています。
詳細はこちらです(→★★)
キウイといえば・・・
うちの鉢植えのキウイも
新芽が出てきました。
(隣家と窓から手をのばせば
握手できるくらいくついているのですが、
その境界となるフェンスに
食べたキウイの種を一部残して
土に植えたもの。笑)
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●日々のフレッシュな教室の様子は
FBページに掲載しています。↓